尿漏れの症状はありませんか?これを知ることで隠れた体の異変に早めに気づきましょう!

健康

尿漏れの症状は色々ありますが、今回は主に以下のようなものを見ていきます。
これらの症状は、男性特有のものや加齢によるものもありますが、重大な疾患のサインである可能性もあります。

排尿後尿滴下とは

排尿後尿滴下について詳しく説明します。

この症状は尿を出し切ったはずなのに、後から数滴垂れてしまうもので、下着が濡れたり臭いが気になったりすることがあります 。
このような症状は、年齢とともに起こりやすくなるもので、中高齢者以上の男性に多く見られる症状です。

排尿後尿滴下の原因は、尿道周囲の筋肉「球海綿体筋」の収縮力が弱まるから。
球海綿体筋は、尿道を囲むように配置された筋肉で、排尿時には尿道を開放し、排尿後には尿道を閉じる役割を果たします。
しかし、年齢や前立腺肥大などの影響で、球海綿体筋が衰えると、排尿後に残った尿が垂れてしまうことがあります。

排尿後尿滴下は単なる老化現象ではなく、何らかの疾患や障害のサインである可能性もあるんですね。
例えば、前立腺肥大症や膀胱炎などの泌尿器系の病気や、神経障害や糖尿病などの全身性の病気が原因となることがあるそうです。

また排尿後尿滴下の症状は、生活の質を低下させたり、精神的なストレスや恥ずかしさを感じさせたりすることも。
そのため、排尿後尿滴下に悩んでいる方は、早めに泌尿器科で診てもらうことを推奨します。

排尿後尿滴下の治療法としては、薬物療法や理学療法(尿道ミルキングや骨盤底筋体操)があります。
薬物療法では、前立腺肥大症や膀胱炎などの原因に応じて抗生物質やα遮断剤などの投薬をします。
理学療法では、自分で行える方法として以下のようなものがあるそうです。

  • 尿道ミルキング:排尿後に陰茎を根元から先端に向かってしごくようにして残った尿を絞り出す方法。
  • 骨盤底筋体操:骨盤底筋は膀胱や直腸を支える筋肉で、これを鍛えることで排尿時の筋肉のコントロール力が向上し、排尿後尿滴下を予防する効果があります。

排尿後尿滴下は、多くの男性が経験することがある症状ですが、放置せずに適切な対処をすることが大切です。泌尿器科に相談してみましょう。

頻尿とは

頻尿について詳しく説明します。

この症状は尿の回数が多いと感じるもので、一般的には朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいます。
頻尿は単なる老化現象ではなく、何らかの病気や障害のサインである可能性があります。

頻尿の原因は、心因性、感染症、前立腺肥大症、糖尿病、膀胱がんなど様々ですが、以下の代表的なものを解説します。

  • 心因性
    ストレスや不安などの精神的な要因によって、膀胱の収縮力が亢進し、頻尿になることがある。
  • 感染症
    膀胱炎や前立腺炎などの感染症は、膀胱や尿道を刺激し、頻尿や排尿困難、排尿痛などを引き起こす可能性がある。
  • 前立腺肥大症
    男性に多い病気で、前立腺が肥大することで尿道を圧迫し、頻尿や残尿感、排尿障害などを引き起こす。
  • 糖尿病
    血糖値が高くなると、腎臓で余分な水分を排出しようとして頻尿になる。また、高血糖によって神経障害が起こり、膀胱の感覚や収縮力が低下する可能性もある。
  • 膀胱がん
    膀胱内にできたがん細胞が膀胱壁を侵食し、出血や炎症を起こして頻尿や血尿などを引き起こす可能性がある。

頻尿の対策としては、以下のようなものがあります。

  • 水分摂取量やカフェインの摂取を控える
    水分摂取量は1日に1.5~2リットル程度が目安です。過剰に水分をとると頻尿や尿漏れの原因になりますが、不足すると尿が濃くなって膀胱を刺激します。
    また、カフェインやアルコールなどは利尿作用があるので控えめにしましょう。
  • 骨盤底筋体操を行う
    骨盤底筋は膀胱や直腸を支える筋肉で、これを鍛えることで排尿時の筋肉のコントロール力が向上し、頻尿や尿漏れを予防する効果があるそうです。
  • 泌尿器科を受診する
    頻尿は何らかの病気や障害のサインである可能性があるので、早めに泌尿器科で診てもらうことが大切です。

残尿感とは

残尿感について詳しく説明します。

この症状は排尿後に尿が残っている感じがするもので、実際に尿が残っている場合もあれば、尿が残っていないのに残尿感を感じる場合もあります。

残尿感は、以下のような原因によって引き起こされることがあります。

  • 前立腺肥大や前立腺炎
    男性に多く見られる原因で、前立腺が肥大したり炎症を起こしたりすると、尿道を圧迫して排尿障害を引き起こします。
  • 膀胱炎や膀胱結石
    男女ともに見られる原因で、膀胱に炎症や結石があると、膀胱の収縮力が低下したり、刺激によって排尿の切迫感が高まったりします。
  • 神経因性膀胱
    男女ともに見られる原因で、脳や脊髄などの神経系の障害によって、膀胱の収縮力や排尿のコントロール力が低下します。

残尿感の対処法としては、以下のような方法があります13。

  • 水分摂取量や飲酒量の調整
    水分摂取量や飲酒量が多すぎると、膀胱に負担がかかって排尿障害を引き起こす可能性があります。
    一方で、水分摂取量や飲酒量が少なすぎると、尿が濃くなって膀胱を刺激する可能性があります。適度な水分摂取量や飲酒量を心がけましょう。
  • トイレの回数や時間の管理
    トイレに行く回数や時間を一定にすることで、膀胱を慣らして排尿リズムを整えることができます。
  • 骨盤底筋体操
    骨盤底筋は膀胱や直腸を支える筋肉で、これを鍛えることで排尿時の筋肉のコントロール力が向上しやすくなります。

また、原因によっては薬物療法や手術療法などが必要な場合もあります。

薬物療法では、前立腺肥大や前立腺炎などの原因に応じてα遮断剤や抗生物質などの薬を服用があり、手術療法では、前立腺肥大や膀胱結石などの原因に応じて、前立腺切除術や結石破砕術などの方法で尿道や膀胱の障害を取り除きます。

残尿感は、多くの人が悩む症状ですが、放置せずに適切な対処をすることが大切です。
泌尿器科で相談してみましょう。

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